鱧浪会

アカペラを通じた活動をしている鱧浪会のブログです。

【鱧コラム】おとなり かさなり

今日は金沢では金沢アカペラタウン、
滋賀ではハモろう会がございました。
いろんなところでアカペラが。うれしいですね。


あっという間に8月もあと少し。
鱧浪会のウェンディです。


何についてコラムを書こうか悩みに悩んで
何でアカペラを好きかということを書こうと思います。

そこで、ふと思い出したのが


「初めて好きになったのは、
あなたが生きている音でした。」


このキャッチコピーの映画
「おと な  り」



(全くアカペラとは関係ありません。
日常の「音」に耳をすましたくなる優しい映画です。
大学生の時はよく映画を見ていたなぁ…。)



何で私、音楽が好きなんだろう。

と、考えると、そもそも
音楽を奏でている人や時間・空間が好きなんだろうなと。
人の声、風の音、何気ない生活音、自然の音…


確かにそこに「今、この時」がある。
その瞬間を感じて、表現するとでもいうのでしょうか。

感じたその瞬間を、永遠に思い返すため、
詩に書いたり、曲にしたり。いろんなところから新しい音楽が生まれます。




もともと合唱をし、仕事でクラシックなどに触れる機会の多い私ですが、
やっぱりアカペラが好き。



それは、一緒に歌う人の声、歌い方、息の仕方、音楽への向き合い方…etc
それぞれ違います。それが重なり合って、一人ではできない音楽がうまれるから。
楽器でも音を重ねることはできるけど、人の「声」、
唯一無二の存在同士が重なるあの感覚。


アカペラを始めた時は、音を覚えるのに必死過ぎて、
和音の重なりまで聴くことができなかったけど
社会人になってから、和音を重ねる心地よさに気づけました。


歌っていると「今、ここ」に私も生きている、この音の渦の中にいる。

その感覚が楽しい。
歌ってなくても、お互いの音楽に対する考え方や思いを聴くのが楽しい。
歌うことさながら、聴くことも好きなんでしょうね。
素敵な音楽に触れると「おいしい」って思います。



アカペラをされている方は、その魅力について語りきれないと思いますが、
私はこんな感じです。機会があれば、いろんな思いを聴いてみたいものです。
一緒に歌って心地よい人たちがいる。もっともっと歌いたくなる。
不思議な場ですね、鱧浪会。




アカペラを始めたばかりの人、これから始めようと思っている人
ずーっと長年歌い続けている人…

歌うときに「お隣」の声に耳をすましてみてください。

普段、何気ない生活の中で、ふとヘッドホンを外してみてください。

きっと素敵な「音鳴り」が聴こえるはず。