鱧浪会

アカペラを通じた活動をしている鱧浪会のブログです。

「ヴィーナス」MV

こんにちは!鱧浪会のたかやんです。


鱧浪会では、これまで作曲をテーマにした合宿など、ほかではなかなかないようなユニークなイベントを行ってきました。

そして、そんな活動から鱧浪会でオリジナルの歌が生まれてきました。
ぼくたちはここで生まれたオリジナルソングを「レコーディング」し、ひとつの動画を作品としてきました。



作品は、Youtubeにあげているのですが、これを聞いて興味を持ってみていただいた方にも、これがどんな曲で、どんな気持ちを込めてつくった曲なのかをご紹介できると、より深く曲を味わっていただけるのではないか。そして、ぼくらの活動の「記録」としても残せたら。という想いから、ここでは作詞・作曲者や歌い手へのインタビュー形式でこの曲をご紹介できればと思います。



鱧浪会で生まれた歌のMVシリーズ、第5弾♪
そして、この曲でシリーズ最後になります。



今回紹介するのはこちら!
「ヴィーナス」


www.youtube.com


歌詞はこちらから!



ヴィーナスのイメージキャラクター

実はこの曲には、イメージキャラクターが存在します!それがコチラ!

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このキャラクターについて、リードボーカルを担当したさやかにインタビューしてみました!

インタビュー形式でキャラクター解説

-このキャラクターの名前と由来を教えてください。-

(さやか)まっちゃんです。マシュマロの「ま」からたかやん(注:インタビュアー)が命名しました。ゆるい感じ出てますよね〜!なぜこんな名前を命名したんですか?(笑)


-インスピレーションです(笑)。思いついた名前がほどよい緩さと人間くさくて、より親近感が湧くかなぁと。
さやかがこのキャラクターを描いたと聞きましたが、なぜこのキャラクターを描いたのですが?-

(さやか)ヴィーナスに出て来るマシュマロを擬人化して描いてみました。画力の低さ故にゆるキャラとなったマシュマロが、曲調はザ・バラードだけどふわふわしたゆるい雰囲気も大切にしたいという曲のイメージと合致したことで、イメージキャラクター?となりました。レコーディングの時にはこのまっちゃんを前面に貼りイメージを忘れないように歌いました。


-紹介ありがとうございました。-


そして、作曲者のとらこさんには、曲についてインタビューしてみました!!!



とらこさんへの作曲者インタビュー

-今回つくろうと思い立ったきっかけはなんですか。-

(とらこ)鱧の天麩羅という鱧浪会でつくったオリジナル曲を歌う企画をしていたんですけど。新しい曲欲しいな作ろうかなって軽い思い付きです。確か、別のオリジナル曲の作曲者しみさんと並行して、それぞれ作曲作業しようってなりましたね。
思い出すのも難しいくらい時が経ちましたね(笑)2018年夏、琵琶湖のほとりでBBQをした時にその場で歌詞をみんなそれぞれ書く企画があったんです。その企画を思い出して改めてしみさんとみんなの歌詞を眺めました。そのときパッと目についたのがポンさんの歌詞だったと。これにしよう!そういう話です。確かね。


-作曲していくうえで、難しいと思ったところはありますか。-

(とらこ)何もかも難しかったです(笑)普段編曲すらしないので、作曲なんてもう全て手探りでしたね。


-つくるうえでのこだわりって何がありましたか。-

(とらこ)そうですね。この曲の歌詞がとても可愛らしいのですが、そのまま可愛いらしい曲にしては面白くないと思ったので、あえてロングバラードにしちゃいました。淡くて切ない風にしてるんですけど、本当の話の内容は、夏の終わり琵琶湖の湖畔で楽しくBBQ。最後にデザート「焼きマシュマロ」が焼きあがったので皆でおいしく食べました。ってそれだけなんです。超、大袈裟。ギャップってみんな好きでしょう?
初めて聞く印象と本当の曲の意味と知った時とのギャップ。こだわりというか一工夫。一番最後は、ちゃんと食べてもらえるんですよ。フワッとね。


-今回ヴィーナスを作曲したことで、新たな発見はありましたか。-

(とらこ)創るって大変。発想力のない私には向いてない笑
世の中のあらゆる曲のメロディ考えた人、神だなって思いました。


-今回の作品を聴いての感想を教えてください。作成時のイメージと比べてどうでしたか。-

(とらこ)曲を録音・編集する過程にわたしはほぼ全て関わっているんですけど、やっぱり楽譜や打ち込みの音源から比べると、声によって一気に豊かさが出ますよね。自分意外の人が歌う想定だったのですが長い月日が経ちつつも素晴らしい歌唱力のボーカリストに歌ってもらい、やっと曲が完成したように思いました。


-ありがとうございました。-




続いて、作詞者のポンさんに、今回の曲についてメールインタビューしました!
(長文です…!)

作詞者ポンさんからの寄稿

-作詞のきっかけは何ですか?ー

アカペラというと人が集まって声を合わせる、というのが基本のスタイルです。
なので今のコロナ禍では、なかなか歌うという活動がしにくくなりましたね。
悲しいです。

鱧浪会の人たちにも長いこと会っていなくて、変な感じがします。



そうそう、
聞かれてもないんですけれど、今朝の夢のことを書いてもいいでしょうか。

他人の夢の話ほどおもしろくないものはありませんが、自分の夢の話ほどファンタジーなものはないので、書きますね。



今朝の夢は、偶然にもこの鱧浪会の夢を見ていたのでした。


鱧浪会の人たちとひとつ屋根の下で一緒に暮らしています。

そういう夢でした。


少し大きな和風の一軒家です。

家の前には庭があって、サザエさんちのように洗濯物が干していました。
メンバーのしみさんとごっしーとまなみんが遊んでいました。


木々が多くて、ゆるやかな山の中に広がった一角に家は建っていました。

2階にはロフトがあります。
そのロフトを、僕らは相部屋の寝室のように使っていました。


夜になると数人でロフトに布団を敷いて、その布団の上で話し込んでいました。
その時は、つっきーとはると僕がいました。


僕らは落ち着いたトーンで寝る前に話し込んでいました。
これからの人生についての話だった気がします。


話し込んでいる様子は、まるで毎晩そうしているかのような雰囲気でした。
毎日違う人たちで、いわゆるパジャマパーティーをしているような雰囲気でした。


・・・
そのあたりで目が覚めて、幕を閉じました。
すごくいい夢でした。



この世界に生きていると、いろんなことが起こりますね。
いろんな人に出会って、いろんな感情が生まれました。

なにがきっかけで僕らは出会ったんでしょうね。
そもそも、世の中のあらゆる物事にはすべて、それが始まる「きっかけ」というものがあるんでしょうか。


そう考えると、きっかけってなんだかおもしろいです。

「これがきっかけになるんだ」と考えることなんてありません。
後々になってから、ようやく「あぁあの時がきっかけだったのかな」って振り返って気づきます。



僕は今日一日中ずっと、なぜだか気分良くすごせました。
よかったです。
気分がよかったのは、いったい何がきっかけなんでしょうか。


もしかすると「今朝、見ていた夢の心地よさ」がきっかけなのかもしれません。
自分の好きな夢だったから一日が気分良かったんでしょうか。
単純です。


なにがきっかけだなんて掴めない曖昧さがあって、その輪郭ははっきりとはわかりません。
だからこそ、その曖昧さが愛おしく感じたりもしますね。
うん。


そうそう、作詞のきっかけの話でした。
作詞のきっかけは、作詞をする目的のバーベキューに参加したからです。


ー歌詞はどうやって発想しましたか?ー


自分探しの旅というのがあります。


自分はいったい何者なんだろうかと探しても、結局のところ僕には答えは出ていません。
なので、自分探しの旅というのはなるべくしないようにしたいです。

だけどつい気を許すと、他人の目線がひどく気になる僕には、自分がいったい何者なんだろうという考えが刺さってきます。そして悩みます。


僕は、つい最近に自分の仕事を振り返る機会がありました。

電気製品を作っていました。
ひとさまの会社のマークを考えたり、まちづくりのお手伝いをしました。
ニートの集まりで、ガラスを拾いに行きました(またしたいね)。
えらそうに授業をしました。



いったい僕は、何をしているんでしょう。
みんなそれぞれ専門家としていろんなところで活躍しているのに、僕といえば、ただバラバラなことをしているのみです。

やってきたことはバラバラですが、共通していることがありました。
それは「発想すること」だと自分では思っています。


どんなこともアイデアを出すことで方向性が決まって、そして進んでいきました。

発想とは、難しいものです。
考え続けないと僕には発想はできません。
苦しいです。
いい発想が出るかというのは、出してみないとわかりません。

何日も何ヶ月もずっと考えて、ようやく絞り出てくるものです。
生むって苦しいよね。


そうそう、歌詞の発想の話でした。
歌詞はバーベキューの集いでマシュマロを焼いていて、すっとその場で発想できました。


ーこの曲のストーリーを教えてくださいー

ついつい癖の強い長文を書いてしまいます。たかやんは誠実で素直だから、この文章の編集で困っている様子が目に浮かんできました。
そもそも、誰にも読まれていない気がするので、短くしますね。



気になる彼に近づく勇気はないの。
だけど、みんなでマシュマロを焼くのを口実に隣に並べるね、肩…触れちゃうかもね、やったね、です。


ー聴いて欲しいポイントはどこですか?ー

かわいいPOPな曲なつもりで詩を書いたのですが、作ってもらえた曲調が見事なバラードだったので自分の中では衝撃でした。
ああこれはおもしろいなあと思ったし、曲に合わせてとらちゃんが歌詞を加えたりしてくれました。そこです。


ーどんなときに聴いて欲しいですか?ー

歳をとっても、若い人の気持ちをちゃんと理解できる大人になりたいです。

はじめての感情って大事だと思っています。
あなたの初々しさを思い出してやってください。
近づくための口実をつくって隣に並んで、あ、肩…触れちゃうかもね、ってことあったでしょう?







以上、ポンさんからの寄稿でした。


最後に、ニコニコ動画にも動画を投稿してますので、ご覧ください!
(主に鱧浪会メンバーがコメントしてます(笑)サークルの雰囲気込みでご覧いただければと思います。)
ヴィーナス - ニコニコ動画



ヴィーナス

作詞:ポン
作曲:とらこ

もう少し もう少し 近づきたくて
いつもちゃんと 口にする
機会がなかったね

だから
わけをつくって となりに並んで
かすかに聴こえる 風の音と
あなたの音を 感じてたの
やさしい香りに包まれながら

もっと近づいてよ
そんなもんじゃ とろけそうにないんだから
勇気だして そう もう少しだけ
もっと近づいてよ
ほんのり中身がとろけちゃう
マシュマロ


遠くから 君を 見てるだけで
あたたかいから 口にする
言葉はいらないよ

だけど
わけをつくって となりに並んで
わがままだけど わたしの音
耳をすまして 聴いてほしいの
やさしい香りに包まれて

もっと近づいてよ
そんなもんじゃ とろけそうにないんだから
勇気だして そう もう少しだけ
もっと近づいてよ
ほんのり中身がとろけちゃう
マシュマロ


近くのわたしも ちゃんと知って
いつもとは違うの
ほんのすぐそばで
わたしを見つけて

もっと近づいてよ
じっとしてたら すぐ逃がしちゃう しょうがないなぁ
怖がらないで そう もう少しだけ
もっと近づいてよ
とろりそろそろ食べごろ
マシュマロ


ずっと眺めていたい
ふわり 心があたたまる
マシュマロ