「喉の奥から言霊が 声にしてよと笑うから
胸の底から音霊が 歌にしてよと誘うから」
Smooth Aceの曲のひとつ、「理由なきハーモニー」という歌の歌詞の一節です。
僕にとってのアカペラは、まさにこの歌詞に凝縮されていると常々感じています。
アカペラの魅力のひとつは、言葉で音楽を創ることができる、いわば「言葉の音楽」であるという点だと思っています。
僕が好きなアカペラグループの中に、Duwendeというグループがあります。
Michael Jackson - Love Never Felt So Good (A Cappella cover by Duwende)
僕が思うDuwendeの特徴のひとつが、言葉を使ったアレンジ。
字ハモはもちろん、主旋律の裏で別の歌詞を歌ってみたり、原曲のピアノやギターのフレーズに歌詞を当てはめてみたり…。
あるいは、シラブルひとつとってもそれをどうやって歌うのか。
そういった言葉を上手く使ってこだわった表現が、曲本来の持つ世界をより広げてくれる。
それがDuwendeの魅力のひとつであり、はたまたアカペラという音楽の魅力のひとつ。
そこに僕は強く惹かれます。
声という制約はあるけれど、言葉という最大の武器を持っている、とてもワクワクさせられる音楽。
それがアカペラなんですよね。
アカペラを聴く時、その言葉が見せてくれる世界観に、感情を揺さぶられる。
アカペラで歌う時、言葉に感情が乗っていくことで、思いがけないパワーを生む。
そんな感覚を味わわせてくれるからこそ、僕はアカペラを
「やっぱりやめられないんです」
だいねん